一棟マンション購入セミナーに行った時の話

こんばんは、たぬきたんです。

去年、一棟マンションの購入について興味があったのでとある不動産会社のセミナーに行って来たんですよね。
そこでは実際に地方で一棟マンション経営してしている投資家が話をしていたんだけど、その人が物件を決める目安の一つとして駅前に賃貸不動産屋があるかどうか、ということを挙げていた。
賃貸不動産屋があるということは賃貸ニーズがある証拠ということだ、というのである。

ん?いや逆に言うと賃貸不動産屋がないところってそうそうないんじゃないの?
それこそ本当に田んぼと山しか無いような田舎じゃないが。
確かに千葉の外房とかの駅では駅前に賃貸不動産屋がなかった気もするが、それこそないにしても流石に物件自体ないんじゃないか?

 

そしてセミナー終了後、個別の不動産物件購入相談会があり購入についての話をしたんだけど、その時に同席したその講師の上司である課長さんがいたんですね。

その課長は優しそうな表情で「あなたにもいい物件、購入できますよ、いい物件を見抜く目がありますから」としっかりと目を見て説明してくれていた。
うむ、そうか僕がやっていたことは決して無駄ではなかったのであるな、ふむふむ。

そうは言っても物件購入にはローンがつきものでじゃあ、昨今の融資状況からするとかぼちゃの馬車の件の件もあるし、厳しいのではないか、自分もそんな給料良くないしなぁ、ということでローンについても相談をした。

「まってました!」とばかりに更に目を輝かせる課長。うちのスキームを使えばローンもバッチシですよ!というではないか。

スキーム?うーむ。スキームかぁ。
スキームというのは「手法」という言葉の英単語なんだけど、投資で話を持ち掛けれらたときに使われると非常に怪しい。
たいていは違法か違法すれすれのグレーな方法であることが多く、まずこの言葉を使う人とは関わらない方がいいケースが多い。

さて、話をよくよく聞いてみるとやはりグレーな手法で、この手法では1棟アパートと分譲マンションを同時に購入する。
分譲マンションは住宅ローンで購入する。その際に銀行には実際の売り出し価格以上の価格としてローンの申請を行う。
例えば、2000万円のマンションなのだが、銀行には2500万円の価格の物件として融資の申請を行うのだ。
そして、実際には2000万円で購入するので、余った500万円を頭金として1棟アパートの購入を行う。
1棟アパートのローンは分譲マンションのローン審査を行う銀行とは別の銀行にアパートローン審査を行う。
両方の審査は同時に行うので分譲マンションの住宅ローンはまだ申請中なので、1棟アパートの銀行審査にはローン残債なしとして審査出来るというものだ。

えー、それって銀行騙してるじゃん?そもそも分譲マンション余計に買うことになるのかぁ。そんなたくさんローン組んで利益出るマンションも少ないしなぁ。

熱く語る課長、そして次回はいつお会いしましょうか?などとグイグイ話を進めてくる。ちょっとハッスルしすぎんなよ。

おいおい、勘弁してくれよ。俺はまっとうに太陽の元を歩いて行きたいだ。

僕は以下のように断りを入れた。
「大変興味深い話でありがとうございました。不動産投資は探してから購入するまで覚悟を決めてスピーディに手続きを進める必要があります。まずは物件を探して自分が覚悟して進められると思ったら、その際に相談させていただきます」

確かに嘘ではないし、本音でもあるのだが、それ以上にそんなんスキームとは言って多額のローン組ませて売りつけようとすんじゃねーよ、ってのが正直な感想。

それを聞いた課長は、やはりやり手な人なんだろうな。再度穏やかな表情に戻り不動産投資の良さをちょっとゆるやかに、だいぶ柔らかに、かなり確実にアピールしてくる。
「僕はこの業界で色々な大家さんを見てきたんですけど、皆さんいい表情なさっているんですよね。余裕があるというか。あなたもそんな大家さんになって頂きたいので是非ご連絡お待ちしていますね。」

ということであった。さすがだ、こちらも色々なお話が聞けたし、業界の闇というか不正な手法というのは聞いてはいたが、自分が薦められるとは思っていなかったので勉強になった。
さて、この課長あとで聞いたのであるが、以前は大東建託にお勤めであったということでなるほど、やり手なのには理由があるのだな。
妙に納得したものであった。

それではお休みなさい。

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